医療経済・QOL研究センター 開設記念セミナー開催報告
1月25日(土)に本学にて医療経済・QOL研究センターの開設記念セミナーが開催され、「日本における医療経済評価の現状と課題」のテーマのもと、全国から35名の参加がありました。講師には医療経済・QOL分野において国内外で活躍されている7名の先生方にお越しいただきました。
はじめに、基調講演として国立保健医療科学院・上席主任研究官の福田敬先生に「日本における医療経済評価の必要性」のテーマで、医療技術評価方法や費用対効果、日本での医療経済評価研究における分析手法に関するガイドラインなどについて詳細に説明していただきました。
次に、ショートセミナーの第1部として国立保健医療科学院の白岩健先生(医療経済評価を巡る海外動向(欧米編))、東京大学の五十嵐中先生(海外の医療経済評価の現状~アジア・オセアニア~)、国際医療福祉大学の池田俊也先生(日本における医療経済研究の現状)にそれぞれご講演いただき、国内外における医療経済研究の動向やこれからの日本の医療経済研究における課題についてもお話しいただきました。
ショートセミナーの第2部では、岡山大学の齋藤信也先生(医療経済評価における倫理的課題)、クレコン・リサーチアンドコンサルティング株式会社の小林慎先生(日本におけるレセプトデータ研究の現状と課題)、立命館大学の下妻晃二郎先生(日本におけるQOL研究の現状と課題)よりQALY(質調整生存年)における倫理的問題やレセプトデータの利用方法、QOL尺度の種類や最近の研究動向についてお話をいただきました。
セミナーの中では活発な討論が行われ、セミナー終了後にも会場内での意見交換がされておりました。今後も本研究センターが医療経済・QOL研究に貢献できるよう積極的に活動していきます。